【死神とは】

冥府に運ばれた魂は、まず生前の罪を裁かれる。 そこで罪人とされると記憶処理したのち器に入れられ、天使のもとで死神として働く事で罪を償うことになる。 5つの世界へ渡り、生物の魂を管理・回収するのが主な仕事。 魔物との戦闘を行う部門は元々存在していなかったが、数百年前から各世界で「歪み」「瘴気」が発生。 それにともない「魔物」という存在が生まれ始め、生物を襲い魂ごと歪ませ壊していくようになった。 こうなると魂の回収に支障が出るため、冥府では対策として魔物の駆除・歪みの解析と研究をする部が追加された。 対策部は魔物が多い地域優先で回されるため、魔物が弱い・少ない地域は防御アイテムだけを持たせられた魂魄管理部が調査を担当する事もある。 生まれたばかりの死神たちは一旦合同で教育・訓練を受けた後仕事を振り分けられ、その部署の先輩に詳しい仕事内容を教わる事が多い。

【管理本部】 施設管理・備品補充など雑多な業務
【魂魄管理部】 世界ごとの魂魄の管理・回収
【異常対策部】 瘴気汚染の調査・魔物の駆除
【開発製造部】 武器や必需品の開発・製造
【福祉・衛生部門】 負傷者の治療

【規則】

◆魂魄回収対象外の現地の人間を殺害してはならない

・現地の(人型)生物を殺す事はたとえ自己防衛の為でも禁止 意図的に殺害した場合は重い罰則を与えられるか、強制解雇 モンスター・動物など魂魄回収対象外の生物の場合は罰則のみ

・自衛のための攻撃は許可されている 実質「殺さなければ何をしてもいい」だが悪用は厳禁 基本は攻撃を加え、相手が怯んだ隙に逃げる事を推奨されている

【器について】

器は死神として冥府への勤務が決まった時点で各魂に一つ配布される。 罪を償い終え翼が真っ白になると「退職」が決定され、魂は転生する事ができるようになる。 空になった器はメンテナンスを施された後、新しい別の魂を入れられ再び死神として活動する。 器が消耗しきると、その代の使用者が退職もしくは消滅した時点で廃棄。

身体能力の問題で極端に若すぎたり老いていたりする器はなく、大抵10代後半~30代程度の外見。 戦闘部隊にいる者たちは入れ替わりサイクルが激しい。

◆身体能力 五感、筋力等は何も訓練をしていない人間より高い。しかし魂と器の相性には個体差があり、それにより引き出せる力が変わる。 場合によっては人間をはるかに超えた身体能力を発揮することもある。 翼があるので空中を羽ばたいて移動する事ができるが、物理的な飛翔のため翼を負傷すれば飛べなくなる。

◆翼 色で罪の重さを示している。 黒から白へ自然と色が変わっていく。 誰がどうやって罪の重さを量っているのか、仕組みは明かされていない。

◆食事 食事の必要がないが、人間の体を基にして器を製造しているため内臓は形だけ存在する。 消化機能はないので口から食物を取らずに 口から食物を入れた場合、そのままいつまでも胃の中に留まり続けるので放って置くと中で腐ってしまう。そのため、飲食をした場合は後で吐きだす必要がある。 食事の代わりに配布される栄養剤のようなものを各自注射で打ち込む。 器を保持するための成分も配合されているため、決まった分量以下だと器から魂が剥離しやがて霧散してしまう。 このためこのシステムは脱走防止にもなる。 消化器官が動いていないので排泄は必要ない。

味覚はないが、口内の感覚はあるので怪我をしたり刺激物が触れると痛みを感じることはある。 これを利用し炭酸水や氷、デスソースなどを口に入れて擬似的な「味」を楽しむ者も居る。(器を傷めるため規則的には違反)

【道具】

◆ソウルリーダー 魂に刻まれた情報を読み取るための道具。 主に魂魄管理部が使うもので、バーコードリーダーのような形をしている。 なお、読み取れるのはあらかじめ冥府で転生の際に刻まれた情報のみ。 冥府の管理下にない(悪魔等、冥府で管理されていない種族や管轄外の世界など)魂の情報は読み取れない。

◆死神の盾 自衛のため全部署に配布されている。 腕輪の形をしていて、素早く展開し物理攻撃・魔法問わず弾く事ができる。 ただし衝撃は殺せず、何でも防げると言うほどの強度もないのであくまで自衛用。 器に刻まれた特殊なキーに反応して起動するので、紛失したとしても他の生物には使えない。

◆栄養剤 食事の代わりになる。 各自注射器が配布されており、休憩時間などに自分で注射する。 開発部の努力で、近いうちに経口摂取できるタイプも配布予定らしい。

◆安定剤(赤・緑) タバコのような見た目をしていて、口にくわえ中の薬剤を吸い込んで使う。 精神を落ち着かせたり、過度の欝状態を軽減させる効果がある。 罰とはいえ、連続での業務は死神の精神に負荷を与えるためこの薬の適度な使用はむしろ推奨されている。 ただし乱用は器の寿命を縮める。

【武器】