魔族

外部から取り込んだ魔力を体に巡らせることで生きる種族の中で、ある程度の知能を持つもの。 魔力を溜める特殊な器官を持ち、大抵は魔法の扱いに優れている。 "魔族"という名に括られているものの、さらに細分化して見ればその種類はかなり多い。 魔力そのままを取り込むもの・食物から魔力を取り込むものなど生態も様々。 体内の魔力が尽きると死んでしまう。

※未だ観測されていない種族も多いため『リストに無い≠存在しない』ということに注意

◆吸血鬼 他生物の体液を吸って魔力を取り込むのが特徴。 魔術や死霊術と相性が良く、獣などを使い魔にすることがある。 特殊な儀式で眷族を増やすことができるが、他の生物と同じ方法で子孫を残すことはほとんどない。儀式の対象は主に人間。 現在は相手の同意を得て眷属にすることがほとんど。全体数も少ないので特に大きな問題はないようだ。 寿命は個体差が大きく、死ぬと肉体は灰になる。

◆エルフ 多くは自然の中で生き、特に土や風の要素を持つ魔法が得意な種族。 自尊心が高く排他的な考えを持つ者が多く、稀に生まれる他種族とのハーフが同族の中で生きるのは難しい。 世界のどこかに「全てのエルフの故郷」と呼ばれる森があり、老いたエルフはそこへ帰ると森の一部になり生涯を終える。すると種から芽生える植物のようにまた新しいエルフが一人生まれるらしい。 寿命は1000年ほど。

◆キュプロークス 固有の能力が宿る単眼が特徴。 能力は個々によって違うが、種類は無限にあるわけではなく同じ能力を持つものが複数存在する。 魔力は持っていても、生まれ持った固有の力以外の魔法を扱うことはできない。 砂漠や山の奥地に同族のみで集まって暮らし、他種族との交流は少ない。 平均寿命は600年ほど。

◆人魚 原種は深海に住む。 時折浮かび上がっては美しい歌声で陸上の生物を誘い、捕食する肉食の種族だった。 現代の人魚はより人間に近い美しい容姿を持ち、魔法を用いて陸上へ上がる者も少なくない。 魅了効果のある歌声を受け継ぐものの、その効果は原種より弱い。 原種の人魚はほとんど滅びたが、どこかの荒れた海域でごく僅かの生き残りが静かに暮らしているらしい。 平均寿命は300年ほど。原種の寿命は不明。

◆獣人 獣と人間の特徴を併せ持つ。 獣人の一部は人間に近い姿と獣に近い姿、二通りに変化できる能力を持つ。 獣の姿は体が大きく強い筋力を持つが、獣の血が強いほど本能に任せた単純な行動を取るため「獣の血が濃いほど戦闘で有利」とは限らない。 魔族に含まれるだけあって食べ物に含まれる魔力により生命を維持しているものの、魔法に適正はなく簡単な魔法すら扱うことはできない。 平均寿命は100年ほど。